さてさて最後は目からうろこ、を経験した番外編。
滞在した4日間、学校のない土日は釣り、樹海でのケービングを体験してきました。
まさに知人がいたからこそ体験できたこと、これがその土地を目的とするのではなく人を訪ねる旅の醍醐味です。
3年前、同じ場所でまったく釣れなかったリベンジ、長男はじめて海釣りで釣果あり!
小さなギンダベラが四匹。本当に嬉しそうな彼、知人宅に持ち帰って素揚げにしてみんなでひと口ずつ食べました。んー、おいしい!
樹海では風穴でのケービング。イチゲンさんは絶対行かないであろう場所にある洞穴…
もちろんおチビふたりは無理なので、わたしと泣く泣くお留守番。樹海をうろうろして待ってていいよ、なんて言われたけど怖すぎるわー!
「お父ちゃんがいなくなった」「お父ちゃんと行きたい」と泣き叫ぶふたりの声が私たち以外誰もいない樹海でこだまする…まじで怖すぎる…。
帰る道々、怒って誰もわたしと手をつないでくれない。
そして兄へ不機嫌顔をさらけだし、メンチをきる人…。
長男は氷で滑る壁を何度も登ろうとトライしたとか。
彼がふと発した「きっとできる」という言葉に、私たちは最近とっても勇気づけられました。
きっとできる…何という強くて美しい言葉。
きっとできる、きっとなれる。その思いさえ持ち続けられたなら強く生きていくことができる気がします。
さて、こんな感じで過ごした休日でしたが、今でも一番強く心に残る「パフェ事件」が起こります。
お昼に飲食店でごはんをしたとき、メニュー表を見た子どもたちが「パフェを頼んで」と言いだした。食べたいっ食べたいっ食べたいっ、と言いだしたらきかない次男が永遠に唱えだす。これはいつもなら号泣→お手上げのパターンです。
そのときあたらしい学校の先生でもある友人が言いました。
「こんなの買って食べてもつまんないから作ろうぜ」と。
子どもたちの目がキラーン!
いつもなら「また今度」と言っても「今すぐ!」という彼らが、「夜ごはんを食べたら一緒に作ろう」という友人の提案に素直にうなずいたのです。
私はまだこのときどうやって作ろうと言っているのかさっぱり分からず…パフェの材料を調達するとコンビニに消えた友人。
さて、夕食後。
「パフェ!パフェ!」の子どもたちの合唱、コンビニで買った袋から出てきたのはロールケーキ、チョコレート、チューブ式のアイスクリーム、バナナ。
そうきたかー!!
自分たちでそれぞれロールケーキとバナナを切って、チョコを三等分にして、アイスを回しかけて…10分でパフェのできあがり。
これは私には絶対できなかったこと。
なぜなら、いつも素材をいちから作ろうとするから。
ケーキのスポンジを焼いて、チョコクッキーを焼いて、甘酒アイスをつくって…となると、「パフェは来週やろうね」というのが私の結論。
きっとそうなると「え~!もっと早く食べたい~!やだやだ~!」ということになっていたでしょう。
これは何も手づくりが悪いということでも、コンビニのおやつを食べなさい、ということでもありません。
発想の転換、そこに新しい気づきがありました。
子どものおやつを手づくりにすることは大切にしたい、でも買ったものでもいいから今日一緒に作ろう!という発想。
そりゃ「これは買えないよ」と言って納得させるのが一番良い方法なのかもしれません。まぁだいたいはこうなることが多いでしょう。
でも子どもの今を大切にして、しかもなるべく過程を共にする、という点で今回はこのパフェづくりが実に最適な案だったと思っています。いやぁ、素晴らしい!
わたしたち家族の手づくり生活を知っている友人は、「これ、毒ばっかりのパフェやなぁ」と冗談も。
それを聞いて「えっ、毒なの!?」と真顔で聞き返す長男(笑)。
そんなわけないじゃない、こんなに楽しく作っておいしく食べたのならオールオッケー!
でも次は一緒にクリームとスポンジつくってみようね、そう思う。
そのバランスで良いのだと気がつきました。
きっと彼らは次に飲食店で同じようなパフェの写真を見ても、「またこれつくろうよ」と言う気がします。その方が楽しくておいしい、ということを学んだから。
信頼できる親以外の大人のモデルとの出会い。
これは子ども心にきっと深き刻まれていくのだろうと思います。
これからももっともっと「人に出会う旅」と家族で続けていけたらいいな、そう思います。
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