Sunpo日和 イベント

カタカタ市を語ってみる

5月 21, 2018

昨日は一年のなかでもかなりのビッグイベント、森noカタカタnoichiでの出店でした。

服やアクセサリーを作っている作家のお母さんたちが主催しているこのイベント。

今や2000人を超える来場者数、というこの界隈では有名なマルシェです。

みなさんお目当ての作家さんやお店があるので、オープンの約3時間前から並んでいらっしゃる方も。

思い返せば、このイベントに初めて出店したのが4年前。毎年遊びに行っていてとても素敵なマルシェだったので、主宰している友人に出店できないかな?とお願いしたのが始まりでした。

まだ野外でのイベントではなかったけど、開始前からそれはもう長蛇の列でした。

そしてマルシェ開始と同時に詰めかける人、人、人…!

そしてわたしたちのブースを通り過ぎていく人、人、人…!

手づくりの素敵な服やアクセサリー、スイーツが並ぶなかに、突如現れた農園!誰がオープン早々に立ち寄るでしょう。笑

それはもうアウェー感もいいところで、場違いか?とドギマギしたのを覚えています。

でもその出店で野菜や農産物を買ってくれた(貴重な?)方たちの中には、今や親友のように仲良くなり、農園にも何度も遊びに来てくれている家族や夫婦がいます。

このマルシェは私たちにとって思い入れの深い、そしてどんな予定を空けてでも出店したいイベントなのです。

そして野外開催となった昨年からは、飲食店なども増え、有名なお店やさんの出店が増える一方で…

オープンと同時に走る人たちが私たちのブースを通り過ぎていくこと!笑

やっぱりまだまだ認知度が低いね~、なんて言いつつも、私たちは大量に生産したり、あちらこちらに定期的に出店したりすることができない小さな農園。

<謙虚な気持ちで>

<ひとりでもファンになってくれた方達を大切に>

そうやって、昨年も出会いの種をまくつもりで、自分たちにできる限りの出店やイベント開催を夫婦で頑張ってきました。

そして昨日、、

もう通り過ぎられるのには慣れている!の心構えで迎えたオープン時刻(お父ちゃんなんて子どもたちとのんびり散策に出ていた…!)。

一番前に並んでいらっしゃった方がわたしの目の前で止まり、「お弁当をください」と。

…えっっっっっ!?

信じられなくてなんだか緊張しちゃって手が震えるほどでした。

何時間も並んでわたしたちのお弁当を買ってくださっている。これは昨年まで到底想像できないことでした。

気が付けば、開始15分で朝3時から仕込んだお弁当は完売。

もちろん、ひとりで作っているのでたくさんは作れません。でもこんなに早く完売したのは初めてのことでした。

これは別に、どれだけ早く、どれだけ売ったから嬉しい、という話ではありません。自慢でもないです。

出店を始めてからというもの、いろいろな加工品をつくって販売してきたけど、売れない日ももちろんあって自信をなくしたり、他店と比べて落ち込んだり…紆余曲折でここまできました。

わたしは調理学校に通っていたわけではない。

カフェや料理店での調理経験もない。

それでも…。

とびっきりおいしい素材は育てている。

そして「お母さんのごはん、おいしい!」と言ってもらえる食事を一日三回、毎日つくっている。

わたちたち農園がお自信を持って届けできるもの、それが農家のお弁当なのだと、最近はそう思えるようになってきました。

自分たちが種から育てた野菜やお米をふんだんに使って、自分たちで仕込んだお味噌や醤油の調味料で料理した、体がとっても喜ぶお弁当。

そして、昨日。わたしたちのお弁当を食べたい、と言ってくださる方たちがあんなにもいてくれた、それに心から感動して胸がいっぱいになったのです。

ひとりでも私たちのブースに来てくださる方がいる限り、私たちが届けれらる<農家のおいしいもの、いいもの>をこれからも誠実に作り続けていきたい、そんな風に改めて気持ちが引き締まりました。

カタカタ市では不思議と忘れられない思い出や出会いがあります。

これもきっと主催者の方たち、出店している方たちの心遣いや雰囲気が本当に素晴らしく、風通しのとっても良いイベントだからなんだと思います。

私たちも訪れた方たちが元気になれる、そんな農園を目指して走っていこうと思います。

それにはまず、自分たちが思いっきり楽しまねば!ですね。

 

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